中島耕二ゼミ 「ヘボンの手紙を読もう会」 の2年間の活動報告(その1) (ヘボン塾講座有志の会)

中島耕二ゼミ 「ヘボンの手紙を読もう会」 は、設立後2年が経過します。中島先生から貴重な英知を授けていただいた、その活動内容を下記のとおり報告いたしますので、どうぞご覧ください。

1.ゼミ設立経緯・目的
本学教養教育センター客員教授の中島耕二先生のご厚意により、卒業生でヘボン塾校友講座受講済みのOB・OGからなる当有志の会のうち、希望者によって2012年4月14日に開講されました。
理想を胸に学院創立を果たしたヘボン博士の思いを学び、「ヘボンの子供」としてこれからの母校のあるべき姿を皆で考えることを目的としています。従って、 各自は「ヘボン ・ノート」を作成し、これに基づき家庭で、コミュニティーで、あるいは同窓の会で、ヘボン博士に関するレクチャーができるレベルを目指しています。

2.ゼミの概要
(1)講義の実施
講義は原則として、第2・第4土曜日の13時から17時まで白金校舎で行われ、2年間で34回に及びました。
テキストは、岡部一興編 『ヘボン在日書簡全集』 (教文館)と高谷道男編訳『ヘボンの手紙』増補版 (有隣堂)を使用し、2年間かけて輪読を完了しました。
前者は、ヘボン博士およびクララ夫人が日本に33年間在住中にアメリカ長老教会海外伝道局に書き送ったものと、帰国後に明治学院や横浜指路教会に送ったものなど全部で235通が納められ、所謂公式な書簡集です。
一方、後者は、同博士が来日前のニューヨーク在住中および滞日中に、弟のスレーター・ヘッブバーン牧師宛に書いたプライベートな手紙をまとめたもので、両書から博士とクララ夫人の高潔な人柄がひしひしと伝わって参ります。
輪読の時間は、学院に学ぶ機会を与えられた我々にとって、同博士の熱い思いに応えていないのではないかと自問する時間でもありました。
なお、先生の優しく暖かく、且つゼミ生のレベルを考慮したご指導に感謝しつつ通学できる喜びを感じています。