3年前から同好会の「シェイクスピア研究会」の同窓会をしています。
いつものように、11月3日(祝日)白金台の「都ホテル」12時に集まりました。
当時の同好会の成り立ちなどを知っている先輩方々の貴重な体験談を聞く事が出来ました。10年余で自然消滅のようになってしまったのは残念ですが、演劇に 関わった人は、300人を超していると聞いて驚きました。英文科の’57年度生(三神ゼミ)が都留先生に御願いして、「シェイクスピアを原書で読む」会を 始められ、マクベスの上演の話が出たときに三神・都留両先生が話しあわれ、大場先生の指導の下に「マクベス」を学生食堂(グリーン・ホール)の2階で公演 したそうです。勿論、無料だったそうです。
みなさん、異口同音に「この会に居たこと、シェイクスピアを読んだことが、社会に出てとても役に立ったようです」と言っていらっしゃいました。
私は’63年度生ですが、2年生の時に「原書でシェイクスピアを読んでみませんか」という英文学会の呼びかけにのり出かけて行きました。「オセロ」の読み でした。オセロがどんどんイヤゴーの巧みな言葉に騙されていく様子にワクワクしました。演劇では音響を担当しようとしました。ところがその後、エミリアの 役の人が降りることになって私がすることに急遽なりました。スタッフのつもりが、端役とは言え大事なイヤゴーの奥さんの役、驚きと不安で一杯でした。ブリ ティッシュ・カウンセルから本場の「オセロ」のテープを借りて「Oh ,my lord !!」と低い声にするようにマネをして毎日頑張りました。公演はお茶の水の「日仏会館」でした。その次の作品は「じゃじゃ馬馴らし」で、その主役になって しまいました。「貴女にはぴったりよ」とおだてられて(?)ケイトを頑張って演じました。新宿朝日生命ホールで、券は150円だったと思います。
演劇にはまるという快感は、やった人にしか分かりません。生涯忘れることの出来ない達成感と、一緒に協力して作り上げた喜び、それは私達の”宝”です。
毎年、同じ日11月3日(祝日)12時に同じ「都ホテル」に集まることになっています。フランス料理のランチを食べながら・・・。みなさん、あの青春時代 の一こまを一緒に語りたいと思いますので、来年、いらしてください。今回は「リア王」のコーデリア役の栗原(安藤)慈美さんが下関から参加してくださいま した。
お世話をして下さっているのは「じゃじゃ馬馴らし」のケイトの夫になった鈴木豊さんです。
文責=柏原(村上)通子